会社は、社員が分業して力を出し合い成果をあげるための組織です。社員の退職・採用や、世の中からの期待の変化に合わせて、都度分業の仕方を変えていきます。
その時に社員は違う部署に異動したり、役職が変わったり、場合によっては勤務地が変わったりします。これが人事異動や配置転換と呼ばれる人事上の手続きです。
人事異動が決まると、通常、部門長から本人に伝えられます。決定から実際の異動までのプロセスは以下の通りです。
- 部門長から人事部門に、人材配置要請または部下の他部門異動について相談する。
- 人事部門で、異動可能な人材または、受け入れ可能な部署を検討する。
- 異動先の部門長と人事部門とで異動候補者に期待する役割と能力をすり合わせる。
- 併せて、本人たちに転勤困難等の事情がないか、また異動のタイミングを関係部門で共有する。
- 関連する全ての異動案につき、人事決定権を持つ事業責任者の承諾を得る。
- 関連する決裁権者全ての意思を確認し決裁手続を行う。
- 異動する本人達に異動について告げ、新部署での業務について説明する。
- 異動について社内に通知し、本人達が業務引き継ぎ及び赴任準備を開始する。
- 受け入れ部門では什器や備品、座席配置等を準備する。
以上のように、関係者が事前に調整を経た上で決定されるため、通常は、本人通知後に変更されるのはレアケースとなります。
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